事業概要

汚染土壌の修復

(1)油汚染土壌の修復
 油汚染土壌の修復技術として、洗浄処理、加熱処理、オゾン処理する方法が示されているが、除去効率の点で必ずしも有効でない。 我々は安価で除去効率の高い微生物分解処理法を提案している。石油などの鉱物油で汚染された土壌の修復には、微生物による酸化分解が最も有効である。 われわれはこの目的に合致した微生物を多数分離している。脂肪族炭化水素分解菌として、Rhodococcus, Acinetobacter, Klebsiella, Pseudomonas, Bacillus属細菌など多数を分離している。 アルカン、分岐アルカン、長鎖アルカンを分解し、最適温度は30℃のものから70℃のものまで含まれている。 さらに芳香族炭化水素分解菌として、Shwanella, Xanthobacter, Pseudomonas属細菌などを分離しており、反応最適温度は5℃から30℃のものまで多数である。 これらのコレクションは有効な微生物資源であり、これらのコレクションを用いて油汚染土壌の修復を行う。